FACTORY工場案内
大正紡績の綿糸ができるまで
原料を最初に投入する工程。
様々な種類の原料を独自にブレンドし、割合に合わせて機械に投入する。
原綿を開繊・混綿し、原料に付着している葉カス・種子片・異物片・砂塵等の不純物を除去する。
混打綿工程を通った綿を繊維1本1本へと開繊し、短繊維や細かいゴミ・異物を除去する。そして繊維をある程度平行状態にして集め、ロープ状の“スライバー”(Sliver)をつくる。
この工程で出来たものを、“カードスライバー”(Card Sliver)という。
カードスライバーを重ね合わせ引き伸ばし、短繊維・ゴミを更に除去することにより短繊維やゴミの少ない、艶があり綺麗なスライバーが出来る。
この工程で出来たものを、“コーマスライバー”(Comber Sliver)という。
太さにムラがあるスライバーを6本~8本併合して、引き伸ばしを繰り返すことによって太さが均一になり、平行に揃ったスライバーが出来る。
カード工程から出来たカードスライバーを、そのまま練条工程に通して出来た糸を“カード糸”コーマ工程を経由して練条工程を通して出来た糸を“コーマ糸”という。
練条工程でつくられたスライバーを精紡機に掛けられる太さに引き伸ばし切れない程度に少し撚りをかけて巻き取る工程。
この工程で出来たものを“粗糸”という。
次の工程で作る糸の太さに応じて粗糸の太さを調整する。
精紡工程は、粗糸をドラフトして加撚し、最終的にお客様の求める太さの糸にする工程。
主に糸の太さを“番手”という単位を用いて表し、数字が小さければ糸が太くなり、数字が大きれば糸が細くなる。“綿番手”では 1ポンド(約453g)の重さで、840ヤード(約768m)の長さを1番手と定めている。
※他に毛番手や麻番手などがあり、これらは綿番手の番手計算方法とは異なります。糸を紡出する際に、撚りを多くかければ風合いはハリコシのある硬い糸に、撚りを少なくすると滑らかで柔らかい糸ができる。
精紡で出来た糸を、お客様が求める大きさに巻き取る工程。
さらに、紡績工程で発生した細糸・太糸・異物などの欠点をセンサーが感知して除去する。
ここで巻き取られた糸は、最終的に人の目で目視確認を行い、最終検査を経て梱包され、お客様の元へと出荷されます。